宇宙を観る「人類の目」!ハッブル宇宙望遠鏡を解説

habble space telescppe




こんにちは、みこたです。ネットや雑誌で、宇宙のこのようなきれいな写真を見たことがありませんか?

Photo : NASA

この天体写真はハッブル宇宙望遠鏡によって捉えられたものです。この記事ではハッブル宇宙望遠鏡について詳しく見ていきましょう。

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みこた

30年近くに渡って天文学に大きな貢献をし続けているんだよ

ハッブル宇宙望遠鏡とは

地球上から天体観測をすると、天候や空気中のちりによる影響をかなり受けてしまいます。宇宙からの光を捉えたい天文学者からすると、地球の大気圏が邪魔になっているんですね。

そこで宇宙空間に望遠鏡を打ち上げればより精度の高い観測ができるという発想のもと、1990年4月にスペースシャトル『ディスカバリー号』によって打ち上げられたのがハッブル宇宙望遠鏡です。全長は13.2km、直径は4.2m、質量は11トン。大きさはバスくらいと考えればイメージしやすいでしょう。

Photo : NASA

地球軌道に乗って地球の周りをぐるぐると周り、本体に内蔵されている反射望遠鏡によって主に可視光(目に見える光)を集めて観測を行います。打ち上げ直後、天体の光を集める集光レンズに歪みがあるのが分かり、ソフトウェアによる修正と宇宙飛行士の船外活動による直接の修理を受け、鮮明な画像が得られるようになりました。

ちなみに集光レンズのずれは「0.002mmのゆがみ」だったそう。日常からすると大した違いでもないような気がしますが、実際には望遠鏡の能力が予定の5%にまで落ちてしまったというのだから大問題!宇宙開発の現場にどれだけ緻密な精度が求められているのかが分かるエピソードですね。

修理の様子

Photo : NASA

今までの成果

ハッブル宇宙望遠鏡は今までに数々の成果を挙げてきました。

  • 木星と土星のオーロラを捉える

可視光ではなく、紫外線光による撮影です。

土星のオーロラ

Photo : NASA

木星のオーロラ

Photo : NASA

  • 星の最期を撮影

今までに何度も星の最後の姿を捉えており、それによって星の最後の大爆発が様々な形となって見えることが分かっています。例えばNGC7027という星雲。

NGC7027

Photo : NASA

綺麗ですねぇ。星が最期を迎えた結果の画像だと思うと、どこか儚さを感じてしまいます。

太陽と同じくらいの質量を持つ恒星が最期を迎え、600年ほど前に大爆発した姿を捉えたもの。
地球から約3,000年光年離れたはくちょう座の方向にあり、画像では星から水素とヘリウムが宇宙空間に放出される様子と死んでいく星が白く輝く点として中心に見えています。

  • 超巨大ブラックホールを観測

地球から約1,000万光年離れたところにある巨大な銀河「ケンタウルス座A」の姿をとらえました。この銀河の中心部には、太陽の10億倍もの質量をもつブラックホールがあると考えられています。

強力な電波を出す「電波銀河」として知られ、巨大な楕円銀河と小さな渦巻銀河とが衝突してできたものと考えられています。画像では大量のちりが見られますが、これは飲み込まれてしまった小さな銀河の残骸によるものです。

ケンタウルス座A

Photo : NASA

太陽の10億倍の重さってどういうことなんでしょう…?
スケールが大きすぎてこの小さな頭ではイメージの処理ができません。僕の頭が大爆発してしまいそう。

この他にも多数の発見や成果があり、ハッブル宇宙望遠鏡が天文学に与えた影響は計り知れません。この望遠鏡による観測に関連する論文の科学誌への投稿が10,000件を悠に超えていることからもその貢献をうかがい知ることができます。

ハッブル宇宙望遠鏡の今後

1990年の打ち上げ以来、不具合や故障をいくつも乗り越えてきたこの宇宙望遠鏡。2021年で運行が終了予定で、その後は後継機の「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」に役割を引き継ぐことになります。

ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡

Photo : NASA

こちらの宇宙望遠鏡でも多くの成果を期待したいですね!とはいえ、まずはハッブル宇宙望遠鏡が無事運行を終えるのを祈るばかりです。

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